【アナログ漫画制作】丸ペンとさじペンの違い
こんにちは、アマハルです。
今回はつけペンのペン先、
「丸ペン」と「さじペン」の違いについて、
描き味と書かれた描線の違いも含めて書いていきたいと思います。
「繊細な細い線」を目指して描いていますので
極力筆圧はかけない、強弱を付けずに描いています。
ちなみに私は漫画制作をアナログで線画まで行い、
その後スキャンし、ベタ・トーンはクリスタで行ってます。
丸ペン
※人物の主線を丸ペン、
髪の毛はサジペン、背景はミリペンです。
丸ペンはペン先の中でも一番細い線が描けるようです。
しかし紙の相性か、湿気の問題か、ハズレを引いたのか
最近は特に紙によくひっかかり、
引っ掛かった事でペン先の間に紙の繊維が入る事で
太い線になってしまったりと
思うように線が引けずにいました。
丸ペンは細い線が描ける代わりに
そうした「引っ掛かりやすい」というデメリットがあります。
丸ペン
メリット
- とにかく細い線が描ける
デメリット
- 引っ掛かりやすく思う通りに描けない
ちなみに私の使っているのはゼブラの丸ペンです。
タチカワ・日光は引っ掛かりが少ない、
しかしタチカワ・日光より細い線が出るのはゼブラ、と思って使っています。
さじペン
↓の原稿は背景以外はすべてサジペンで描きました。
(背景はミリペン)
線は強弱をつけにくく、均等な線が引けるというさじペン。
線の太さは太くもなく細くもない中間な太さという認識ですが、
例えば「力を入れずに描けば丸ペンのように細く描けるのではないか?」
そう思い、丸ペンの体で描いてみました。
描き味は丸ペンのように引っ掛かる事はなく、
思うようにトラブルなく引けました。
個人的にはアナログで目視した際は細い線を描けてるように思いましたが
スキャンしてみると…
やはり若干さじペンの方が太いです。
そして問題は線の先端。
これがとても丸く感じました。
そのため、線に鋭さより柔らかさが出る気がします。
柔らかい線を描くにはいいと思いましたが、
目指していた「細い繊細な」線は丸ペンより出ないと感じました。
さじペン
メリット
- 描き味がスムーズ。思う通りの線が引ける
デメリット
- 均等な線で自分で操作できない
(細く描いても丸さが残る)
ちなみに私が使っているのはタチカワのT-600クロームです。
たまたま見つけて使ってみたのですがとても描き味が良かったです。
という事で、
繊細な細い線を描くという所では丸ペンがいいと思いました。
私もしばらく引っ掛かりに苦戦しつつ主線は丸ペン使用を続ける事になりそうです。
また引っ掛かりが解消できたり対策を発見できた際は
記事にしてみたいと思います。